石原都知事と議論する会  2000年2月15日


  1. テーマ: 「今、子供達に居場所は?家庭・学校・地域は機能しているか? 〜心の東京革命※〜」
    ※詳細はこちら
    その後 都の報告でお姐のコメントが載りました。詳細はこちら
  2. 日時:平成12年2月15日(火) 午後2時半〜4時
  3. 会場:都立九段高校 4F 多目的ホール
  4. コメンテータ: 白井智子(ドリームネットインターナショナル校長)、 米長邦雄(東京都教育委員、永世棋聖)
    ※ドタ参 加納典明(写真家)


みーさんコメント:お姐が頑張って石原慎太郎都知事に発言してきました!! 熱く燃え滾る以下の報告をご覧ください。(*^_^*)


お姐コメント:

経緯:
 新年の都の広報で「第3回石原知事と議論する会」議論する人募集!!欄を 見て、何気なく申し込んだところ予選通過し、15名のメンバーに選ばれて しまいました。そこで意気盛んに乗り込んだものの。。。

当日:
 都立九段高校の会場はプレス関係も押し寄せ異様な熱気に包まれていました。 知事と個人的に親しいのか、加納典明氏もドタ参。(TVタックルつながりか?!) とにかく慎太郎知事の威圧感も加わって会場は緊張の糸がピーンと張りつめて いたのでした。
 発言者は結局19名。男女きっちり半々。構成は高校生らしい人5名 大学生らしい人5名、30代3名、後は40代以上といった感じでした。
皆気合いを入れて挙手して、なかなか指名されません。焦るワシ。 焦りながらも、場の雰囲気(主に知事の動向)をキョロキョロ見ていると。。。
 フリースルクールやトラストを運営してたり、演劇を主催してたり、と私的に活動して いる発言者の中で、我が活動のすばらしさ!と宣伝に終始してしまう方が結構いたのです。 こういう場では当然ふさわしくない発言で、知事は堂々と司会に「あんた、ちゃんとまとめてよ。 仕事でしょ!」と司令します。(爆)

 こりゃー江戸川保育事情をあわよくば訴えようと思ったが止めておこうと思ったのでした。 (皆許せ!だが「江戸川ワークマムの上田です」とは言ったじょ!)
 何人も発言者がいるし、とにかく「インパクト」が勝負だ!!と段々見極めるワシ。(<こすい) 何しろ、敵は(?)文学者。発言のなかにキャッチコピーを散らし、引きつけなくては!!と 思ったのでした。
 ところが全然指名されない!!とうとう後2名になったところで、 司会の顔を見据え、皆の顔を思い浮かべながら、死にものぐるいで挙手したところ、やっと 指名されたのでした。

 学生、中年主婦、教育現場の人、右の人の発言があったので 「私は若い(すまんワシ34歳!!)親の抱える問題を知事に知って頂きたいと 思う。今の親は私も含め学校を出て坊ちゃん嬢ちゃんのまま親となってしまう。親といっても 未熟なのに彼らを叱咤激励するシステムがない。」と切り出したところ、都知事が大きく 頷くではありませんか。こりゃーいいぞ!!と私は以下続けました。
 「母親は特に子供にとって不可避の環境である。知事の提言する自立心と個性 にあふれた子供は自立した人間、母(ワタシ的には親としたかったのですが。。) にしか育てられないだろう。とくに妻(明言しませんでしたがワタシ的には専業主婦と定義) は地域社会とも大家族制度からも解放され、夫は優しい(無関心?)ので誰からも叱られ 啓発されるチャンスがことに少ない。
 彼女たちをして私は「裸の王女様」と思っている。 こういう人は高学歴だったりして自分の問題点に気づかないことも多く、知事の提言される ような呼びかけに呼応しない。地域活動を通して学んでもらいたいが、 この人たちをどうひっぱりだすかが問題。
  小学校の登校時の旗持ち程度の拘束力を持って、さらにポイント制などにして 報酬を与えてはどうか?
 地域にはたくさん出来る活動がゴロゴロある。学童後 の子供を家まで送る、公園を見張るなど。これはリタイヤした高齢者なども協力 してもらってもいいだろう。

 また、街をきれいにしすぎないで欲しい。昨今の残忍な事件は必ずニュータウンで 発生している。雑ぱくな街から子供は学ぶ。駄菓子屋を 取り上げない、先の発言の広場を与える、また老人ホームや火葬場を隠蔽する 風潮があるが、むしろ死をガラス張りにして生きることのかけがえの無さを うったえて欲しい。」

 さて発言が終了し、総論を都知事とコメンテータが述べることになりました。
 まず米長氏から「女を叱る人がいないという意見を聞いただけでも今日来た甲斐があった」 と言われ、石原都知事からは「ポイント制というのは実に良いサジェッションだ。それが目的でなくて も人間というのはそういうことがあると張り切る。また東京には金と暇と智慧のある年寄りが いっぱいいる、それを利用するというのも賛成だ」と言葉を頂いたのでした!!
   10名近い発言者がいた中で、米長氏が触れたのは私の発言だけ、知事も「都が持っていて何十年 も囲いをしてほっぽらかしている土地を、単なる空き地として子供に開放して欲しい」という 国立高校のさわやかな青年の発言と私の発言にしか触れませんでした。

 我がコトながらキツネにつままれたような不思議な一時でしたが、一応成功といって良いでしょうか?  今後煮え切らない江戸川区のことを都へ言いつける(爆)ことでもあったら、なんか役に立つかもしれん、 (立たないかもしれんが)と思ったのでありました。

 なお、知事、コメンテータ、各発言者の発言については2,3ヶ月後に 私のところへ議事録が届くそうなので興味のある方はメール下さい。もしくは 各地域の中央図書館には配布されますので、そちらでご覧頂けます。また、都の施設では VTR(←なんだかねー。MXテレビあたりで放映してくれんのかのう)で流されるそうなので そのような場へ行く機会があったら気をつけて見て下さいね!!

余談:
 そういえば数年前、鳳神社の酉の市で酩酊された知事を見かけました。 当時自民党を辞める辞めないとか処遇がごたごたされている時期で 「わー、背が高くてかっちょいいけどなんか疲れて老けてるなぁ」と 思ったのでしたが、この日見た知事はエネルギッシュに輝いており むしろ若返った感じ。やりがいのある仕事を得ると人って元気になれる のだなーと痛感しました。